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【カレンの台所】滝沢カレンのお料理インスタライブ が可愛い‼️

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食材に助けられた17歳の空腹
――まずはカレンさんが料理を始めたきっかけから教えてください。
 初めて台所に立ったのは17歳の時だったと思います。お腹が空いてしかたなかったので、コンビニで乾麺(パスタ)と、パックに入ったレトルトのミートソースをお鍋で一緒に茹でたのを覚えています。それは、ミートソースパスタに私は何も手を加えていない版ですね。
 その時は、料理を作りたいっていうより「食べなきゃどうにもならないな」って思ったからで、当時は高校生だったからお金がなかったんですね。洋服ばかり買っていて、ごはんに全くお金をかけていなかったんです。コンビニはありがたいことに安いので、その時初めて自分で食材を買いました。パスタの袋の裏に書いてある説明書みたいなのを読んで「どれくらいのお湯に、何分茹でればいいんだろう?」っていうことをその日に知ったので、料理と出会ったとは言えないんですが、食材に助けられたのはその日がスタートでした。
――それから色々な食材を使って、料理をしてみようと思ったのは何歳くらいだったんですか?
 そこから遠くはない日でしたね。1カ月後くらいには料理をしていた記憶があります。確か最初に作ったのはハンバーグだった気がします。自分の中でこれだけハンバーグを作っているってことは、なにかとてつもなくハンバーグを作った時期が自分にあるんだろうなって思っているので。でも何を初めて作ったのかって覚えていないですよね。初めてハンバーグを作った時の自分の顔も思い浮かべられないです。
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――カレンさんのレシピでは、計量カップや大さじ小さじを使っていませんよね。私も指や目を計り代わりにしていたので、ざっくり分量でありがたいです(笑)。これまでに失敗もあったかと思いますが、今思い出す失敗作はどんなものがありますか?
 私のすごい失敗は、から揚げの話です。10代の頃、急に「から揚げを作ってみよう」と思ったんですが、揚げ物をそれまで作ったことがなかったので、最初から揚げとの向き合い方がひどかったですね。から揚げって、二度揚げしないと中まで火が通らないし、美味しくないんですよ。
 でも、その時の私は「焼き揚げ」をしようとしたんです。床(フライパン)ギリギリに油を張って、それでどうにか回しながらやって、油の温度も100℃くらいの低温でした。鶏肉に片栗粉や小麦粉をつけるからすぐに茶色になるんですけど、中まで火を通すという気持ちがなかったから、茶色くなれば食べられるんだと思って食べたら、中がプリプリなままで。その要領でチキン南蛮も失敗しました。火加減とか、足を引っかける理由が揚げ物には多いので、しっかりと油と向き合って、鶏肉が浮いてきたか、沈んできたかをしっかり見ないといけない。あとは油の泡が大きいのか小さいのか、それから揚げる音。この3点を私は知らなかったので、それが一番嫌な失敗でしたね。

『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)より ロールキャベツ
男にも女にもなれる、ひき肉の魅力
――作り方がストーリー仕立てになっているのがカレンさんのレシピ最大の特徴かと思いますが、私が特に好きなのが「ロールキャベツ」と「麻婆豆腐」のお話なんです。「キャベツ男」と「豚ひき肉乙女」が出会って結ばれるロールキャベツの物語は、ロマンティックで名作です! しかも、豚ひき肉はロールキャベツでは「乙女」だけど、麻婆豆腐では「男」になっているというジェンダーレス役者(笑)。作中にはハンバーグやピーマンの肉詰めなど、ひき肉を使うメニューが多いので、きっとカレンさんにとってのスター食材がひき肉なんじゃないかと思ったのですが。
 ひき肉に関しては、ホントにそうです。この本を作って私も初めて気づかされました。ひき肉料理が大好きだって(笑)。
――ひき肉の魅力ってどんなところでしょう?

 やっぱり、あれだけ細々にできるところですかね。例えば豚のバラ肉とか牛のモモだと、一枚が食べやすい形になっているのでそんなに引きちぎることはないんだけど、鍋の中でどんな形にもなれるのがひき肉なんですよね。変身は様々で、細かくしたり、柔らかくすれば女になれるし、力こぶみたいな形にすれば男にもなれる。その変身具合がひき肉の大好きなところです。

『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)より 麻婆豆腐
――お恥ずかしながら、私も本作から「鶏のさっぱり煮」を作ってみたのですが……(と言って、写真を見せる)。
 えっ! 嬉しい! めちゃめちゃ美味しそうです!

「鶏のさっぱり煮」をライターが作ってみました! (写真左上から時計回りに)①キッチンペーパーで汗を拭き、潤いを失くした手羽元たち②「絶対むせる量を盛大に入れ」とは、どのくらいか……?③「ツッパリ状態」の手羽元に潤いを与えるため、煮汁にin!④完成! お醤油少なめなので、カレンさんの出来上がりよりもやや薄い色です
――私は草(ほうれん草)の代わりにブロッコリーの森を茂らせてみました。
 めっちゃいい森です~! そういうのが嬉しいんです。全く同じに作るよりも、そこに「ブロッコリーを入れました」とか、「トマトで丸みを出しました」とか言ってくれた方が、この本を出した私も嬉しいです。丸々同じものを作るって言うのは、逆に簡単じゃないですか、見た目とか全て。でも、そこに自分の発想を入れてくれると、私と作ってくれた方の共同作品みたいになれるので、とても嬉しいですね。
 私はこの本を手に取ったからには、読むだけでなく一緒に料理をしてほしいというのが一番の願いです。全然違う料理になっちゃったっていいんですよ。それはそれで、その日の作品ですから。読んでくれるだけでもとっても嬉しいんですけど、この本を作った意味は、料理を作ってほしいからなんです。栄養を皆さんの目で見て、自分で運ぶっていうことをしていただきたいのが一番の理由なので、この本を持ち帰ってもらったからには「読む+作ること」がこの本の役割であってほしいと思っています。

『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)より 鶏のさっぱり煮
――本作では、食材を登場人物、調味料をスタッフと表現されています。台所を舞台にして「料理」という物語を作り上げるカレンさんは、監督、演出、脚本を担っているんだなと感じました。「好書好日」で連載中の「滝沢カレンの物語の一歩先へ」でもオリジナルの物語をつむいでいますよね。
 「物語の一歩先へ」はとても難しいです。今回のように、自分の料理の世界観を文字にするよりも、物語を一から作るわけなので。料理は、料理をしている自分が考えていることが文字になるだけなので、物語にするのはすごくありがたいんですけど、知らなかった物語の前触れを読んで話をつなげていくっていうのは、私にとって本当にマジックです。締め切りもありますから毎回ドキドキなんですけど(笑)。書く前は大変で、どういう物語につなげていこうかって思うんですけど、書いちゃうととっても楽しいです。
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料理に楽しませてもらっている
――今後、スポットを当てたい食材や挑戦してみたいメニューはありますか?
 私はずっと家庭料理が好きで、この本に載っているのも家庭料理が多いんです。オシャレなヘルシー料理っていうよりは、家庭料理でどうにかしてヘルシーに出来ないかなと、ちょっと油を変えたり、調味料を変えたりするだけでもヘルシーになると思うので、よく作ります。今回は日本の家庭料理が多いので、次に頑張りたいのは、色々な世界の家庭料理が作れる女になりたいと思っています。
 今、旅行ができない時だから余計にそう思うのかもしれないんですけど、各国のいわゆる家庭料理みたいなものはそこに行かないと食べられないし、色んな世界の家庭料理を作れるのってステキだなって。

――各国の有名なメイン料理は聞いたことがあることも多いですが、普段家庭で食べているようなメニューってあまり知らないですもんね。
 メインの料理よりも、ちょっとほっこりするような、でも美味しいっていう家庭のお料理を知ったら、あとは自分の味や、食べやすい味に変えていけばいいだけなので。そういうのにチャレンジしてみたいなって思います。
 日本もお刺身とかすき焼きなんかは海外の人にも知られているけど、チキン南蛮とか角煮って、もしかしたらそんなに皆さんに知られていないんじゃないかと思うんです。最初はイタリアとかフランスとか、分かりやすい国の家庭料理から入って、いつかペルーやモロッコとかの家庭料理も試してみたいと思っています。

――今は外出できずに家にいることが多いと思いますが、カレンさんはどんな風に過ごしていらっしゃいますか?
 料理で言えば、朝から夜ごはんのことを考えられるのは楽しいです。私は「楽しもう」というより、「楽しませてもらっている」という意識の方がすごく強いんです。人間って、楽しませてもらっているとそれに恩返ししたくなる気持ちがあって、今回この本を出そうと思ったのも、食材たちへの恩返しだと思っているんです。自分が疲れている時に支えてくれるのって、料理と食べるものだと思っているんですよね。だから夜に食べるものも、知らない人が作ったごはんより、自分で自分にご褒美を与えるように作るごはんだと、消化の仕方とか、自分への入り方が違うんです。それって私がすごく妄想好きで、考えすぎているからこんなことになっているのかもしれないんですけど。
 私がたまたま料理好きで、作るのが嫌な気がしない人だったから、人にも「料理してください」って言えますが、もし私に子供が4人いて、夫がいて、その人たちの分も毎日料理を作っていてもこの感情でいられるかって言ったら、それは分かりません。今の私は、大人数の家計を守るわけではなく、自分一人の健康を守るためだけなので、のびのびと楽しく料理させてもらってます。
 料理する時、私の「根の根の根」にある気持ちは、自分が楽しむためというよりも「未来の自分が笑っていてほしいから、今の自分が自分を助ける」ということなんです。10年後、子供が走っている時に元気なお母さんでいたいし、長生きしたいから「未来の自分のために」っていう気持ちが一番強いですね。
お話を聞いた⼈

滝沢カレン
(たきざわ・かれん)
モデル
1992年生まれ、東京都出身。2008年にモデルデビュー。現在は、モデル活動のほか、「沸騰ワード10」(日本テレビ系)、「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)、「ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えてください~」(テレビ東京)、「伯山カレンの反省だ!!」(テレビ朝日系)にレギュラー出演するなど、多方面で活躍中。
オフィシャルHP公式Instagram
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根津香菜子(ねづかなこ)
ライター
雑誌編集部のアシスタントや新聞記事の編集・執筆を経て、フリーランサーに。学生時代、入院中に読んだインタビュー記事に胸が震え、ライターを志す。幼いころから美味しそうな食べものの本を読んでは「これはどんな味がするんだろう?」と想像するのが好きな食いしん坊。

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